歯が一本抜けた場合の治療法、ブリッジとインプラントではどっちがおすすめ?
目次
今回は、1本抜けたところをブリッジにするか、インプラントにするか迷っている方のために、それぞれの特徴やメリット、デメリットなどについて解説し、治療を選択していただく際の参考にしていただければと思います。
ブリッジとは
ブリッジとは失われた歯の両隣の歯を削って、失った部分をまたぐように連結した被せ物をする方法です。固定式で手軽にできる、また保険治療もあることから、最も一般的な治療となっています。
◆メリット
・保険だと安価で入れられる
・治療期間が短い
・手術が必要ない
・骨が少なくてもできる
◆デメリット
・健康な歯を多く削る必要がある
・神経を抜かなければならなくなることもある
・支える歯に大きな負担がかかりやすい
・保険の場合、見た目に問題が出やすい
・あごの骨が痩せてしまう
インプラントとは
インプラントは、失われた歯の骨の部分に人工の歯根を埋め、その上に被せ物をする治療法です。人工歯根は骨と一体化し、見た目も使い勝手もご自分の歯に近づけることができるため、「第二の永久歯」や「第三の歯」などと呼ばれることもあります。
◆メリット
・見た目が自然
・噛み心地が天然歯に近い
・お手入れ次第では半永久的に持たせられる
・単独で歯を支えられるので、周囲の歯に負担をかけない
・あごの骨が痩せない
◆デメリット
・保険がきかない
・手術が必要
・骨が少ないとできない場合がある
インプラントをオススメするのはこんな人
インプラントが合っているのは次のような人です。
◆周囲の歯に負担をかけたくない人
インプラントは他の歯に負担をかけないので、結果的に歯を全体的に長く、健康に保ちやすくなります。
◆お口のケアがしっかりできる人
インプラントはご自分の歯以上にお手入れを丁寧に行うことで半永久的に持たせることが可能ですが、お手入れがあまりできない場合には早期にダメになってしまうリスクが高くなります。
◆非喫煙者
喫煙は細菌感染のリスクを高め、血行を悪くするため、インプラントが早期に抜け落ちてしまう原因になります。
◆重度の基礎疾患がない人
インプラントでは手術が必要なため、お体の状態によっては行えないことがあります。
ブリッジをおすすめするのはこんな人
■治療費を安く済ませたい人
治療費をあまりかけたくない、という場合には、ブリッジということになります。ブリッジの平均的な耐用年数は7−8年程度と言われますが、しっかりお手入れすれば長持ちさせることも不可能ではありません。
■治療期間を長くかけたくない人
インプラントの場合、治療期間が数ヶ月かかります。ブリッジなら、大体の場合、1ヶ月以内で入れられます。
■手術ができない、もしくは抵抗のある人
手術はしたくない、もしくは全身疾患があってリスクのある方にはブリッジが向いています。
■喫煙者
喫煙者の場合には、インプラントがすぐにダメになりやすいため、ブリッジの方が良いでしょう。
ブリッジが向いているか、インプラントが向いているか、というのはその人の状況や考え方によっても異なります。治療を選択する際には、両者の特徴をよく踏まえた上で選択するようにしましょう。