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歯科コラム
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アナタは大丈夫?コーヒーをよく飲む人が気をつけたい歯のトラブルとは

朝の目覚めの一杯、仕事の合間のリフレッシュ、食後のひととき……。コーヒーはもはや、私たちの暮らしにとって欠かせない心安らぐ飲み物といってもいいでしょう。

しかし、毎日のようにコーヒーを楽しんでいる方の中には、「最近、歯の色が気になってきた」「口の中がなんとなく乾く」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、コーヒーには歯やお口の健康に影響を与える要素がいくつかあるのです。
今回は、コーヒー好きの方に知っておいていただきたい歯のトラブルと、その予防法について分かりやすくお話しいたします。

ただし、「コーヒーをやめてください」というお話ではありませんので、安心して読み進めてくださいね。

コーヒーが歯に影響を与える理由

歯の表面にある「ペリクル」と色素の関係

私たちの歯の表面は、エナメル質という非常に硬い組織で覆われていますが、その上をさらに「ペリクル」と呼ばれる薄いタンパク質の膜が覆っています。

このペリクルは、唾液中の成分からできており、エナメル質を保護したり、むし歯になりかけた歯を修復する「再石灰化」を助けたりする大切な役割を担っています。

ところが、このペリクルにはもうひとつの性質があります。それは、飲食物に含まれる色素と結びつきやすいということ。コーヒーに含まれるポリフェノールやタンニンといった成分がペリクルに付着し、時間の経過とともに歯の表面にしっかりと定着してしまうのです。これがいわゆる「ステイン(着色汚れ)」の正体です。

酸性飲料としての側面

意外に思われるかもしれませんが、コーヒーは酸性度の高い飲み物です。酸性の環境はエナメル質を一時的にやわらかくし、色素がより歯の内部に浸透しやすい状態を作ってしまいます。さらに、酸の影響が繰り返されると、歯の表面が少しずつ溶け出す「酸蝕」というトラブルにつながる可能性もあります。

カフェインがもたらすお口への作用

コーヒーに含まれるカフェインも、お口の健康に影響します。
まず代表的なのが利尿作用です。カフェインを多く摂ると体内の水分が排出されやすくなり、結果として唾液の分泌量も減る傾向があります。

唾液には食べかすを洗い流す「自浄作用」、酸を中和する「緩衝作用」、エナメル質を修復する「再石灰化作用」など、お口を守る大切な働きがあります。唾液が減るということは、これらの守りが弱くなるということなのです。

また、カフェインの過剰摂取は交感神経を刺激し、就寝中の歯ぎしりや食いしばりを助長する可能性も指摘されています。さらに、カフェインにはカルシウムの排出を促す作用もあるとされ、長期的な視点では歯や骨の健康にも関わってきます。

参考:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取について」

コーヒー愛飲者に多い4つの歯のトラブル

歯の着色・黄ばみ

最も気になりやすいのが、歯の黄ばみです。毎日コーヒーを飲む方は、そうでない方に比べてステインが蓄積しやすく、いつの間にか歯が黄色や茶色っぽく見えるようになります。

参考:黄ばんだ歯は老けた印象を与えます

口腔乾燥(ドライマウス)

カフェインの利尿作用により、過剰に摂取すると体内の水分が減少しやすくなります。お口の中が乾燥すると、本来唾液が果たすべき「洗浄作用」「抗菌作用」「再石灰化作用」が低下し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

関連記事:口臭や虫歯を発生させないために!口の渇きの原因になる症状は?

口臭の悪化

コーヒーの成分は舌の表面にも付着しやすく、舌苔(ぜったい)の原因のひとつになります。さらに、前述の口腔乾燥と組み合わさることで、お口の中の細菌が繁殖しやすい環境ができ、口臭につながることもあります。

歯ぎしりによる歯やあごのトラブル

カフェインが交感神経を刺激することにより、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなり、歯に過剰なダメージが加わって歯の痛み、歯周病の悪化、歯が欠ける、といった問題が起こりやすくなります。

また、顎の関節にも負担がかかるので顎関節症を引き起こしやすくなります。

コーヒーを楽しみながら歯を守る予防法

飲んだ後すぐにお水で口をゆすぐ

最も手軽で効果的なのが、コーヒーを飲んだ後できるだけ早くお水で口をゆすぐことです。色素が歯の表面に定着する前に洗い流すだけで、ステインの蓄積をかなり抑えることができます。外出先で歯磨きが難しい場面でも、お水を一口飲むだけで十分な予防になりますよ。

ストローを活用する

アイスコーヒーを飲むときには、ストローを使うのもおすすめです。飲み物が前歯に直接触れる時間が短くなるため、着色のリスクを抑えられます。

回数を減らす

コーヒーを一日に飲む回数が多いほど、悪い影響も起こりやすくなりますので、頻繁に飲むのは避け、「1日2杯まで」、などと決めて飲むようにしましょう。

水分補給を忘れずに

カフェインによる利尿作用を補うため、コーヒーと一緒に、あるいはこまめにお水を飲む習慣をつけましょう。唾液の分泌を保つことが、お口の健康を守る基本です。

定期的なプロのクリーニングを

すでに付着してしまったステインは、ご自宅でのケアだけでは落としきれません。
「ステインを落とす」とうたった歯磨き粉には研磨剤が多く含まれ、歯を傷つけてしまう恐れがあるため、歯科医院での専門的なクリーニングを定期的に受けていただくことをおすすめします。

また、定期的なクリーニングを受けることで、むし歯や歯周病、口臭の予防にもつながります。

まとめ

コーヒーは私たちの生活に癒しを与えてくれる飲み物です。完全に控える必要はありませんが、その特性を知ったうえで上手に付き合うことで、お口の健康と見た目の美しさの両方を守ることができます。

飲んだ後の一口のお水、こまめな水分補給、そして定期的な歯科医院でのケア。この小さな習慣の積み重ねが、5年後、10年後のお口の状態を大きく変えていきますので、コーヒーが好きな方はぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。

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