オーラルケアは歯磨き粉からこだわりたい!歯磨き粉選びのポイントは?
ただ歯磨き粉もデザインやメーカーなどで選ぶのではなく患者さん自らの悩みや希望を加味して選ぶようにしましょう。例えば虫歯ができて欲しくないから虫歯予防に特化したいとか、歯周病がきになるから歯周病予防をしたいなどです。患者さん自身でオーラルケアのゴールを明確にしておくと歯医者も一緒に目標へ向け協力しやすくなります。では、今回は池田歯科が歯磨き粉についてお話しします。
自分の目的にあった歯磨き粉を選ぶ大切さ

患者さん自身でどのような症状を予防したいのか改善したいのかを明確にしておくことは非常に大切です。
では、大まかに歯磨き粉にはどのようなものがあるのか列挙していきます。
■虫歯予防の歯磨き粉
虫歯予防にフッ素が効果があると聞いたことはありませんか?昭和時代にはありえなかったことですが平成に入り各メーカーさんも歯磨き粉にフッ素を配合し始めました。その結果、日本国内の虫歯患者数は驚くほど少なくなっています。虫歯予防にはフッ素が配合されている歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
さらに歯磨き粉には発泡剤というものが配合されています。発泡剤によって効率良く口腔内の汚れを除去できるのですが、発泡剤は口の中を泡で満たすというデメリットもあります。泡で口の中がいっぱいになるとすぐ吐き出してしまいますし、磨けているような気になってしまいますよね。この点を注意すべきです。
■歯周病予防の歯磨き粉
歯周病予防効果のある歯磨き粉は近年増えてきています。歯周病予防をしたいと考えている方は研磨剤の含まれていないものを選んでください。研磨剤とは歯磨き粉の中に含まれて居る「つぶ」で、歯の表面を少し傷つけて汚れを落としていきます。歯周病予防や対策の歯磨き粉を検討している方の多く歯茎が痩せてきていて歯の表面を少し傷つけると知覚過敏の症状が出る恐れがあるからです。
また必ず歯周病に対して効果の期待出来る薬効成分が含まれて居る歯磨き粉を購入してください。血行促進や止血効果が入っているとベストです。
■口臭予防の歯磨き粉
口臭で悩んでいる患者さんは歯周病予防の歯磨き粉と同基準で選ぶようにしましょう。口臭の原因は歯周病です。中には磨き残しがある場合や、消化器官の疾患の可能性もありますが多くの患者さんは歯周病治療をすると口臭の改善ができています。
■ホワイトニングの歯磨き粉
ホワイトニングを歯磨き粉でするのは実際無理があります。歯磨き粉でできるのは歯の表面についている汚れを落とすことくらいで、歯本来を白くするのはホワイトニングの薬剤を使わなければできません。
■子供用歯磨き粉
子供は歯磨きに悪い印象を与えないようフルーツの味付き歯磨き粉等を選んであげましょう。また子供で一番大切なのは虫歯予防です。子供用歯磨き粉でフッ素が含まれているものを購入しましょう。
口の状況を確認しておく
さらに患者さん自身でも目標を持つことが大切です。
●80歳になっても自分の歯で噛めるようにする
●歯周病にならないようにする
●口臭予防をする
などなんでも良いので目標を持つようにしましょう。
歯磨き粉だけでなくデンタルグッズも

デンタルグッズはドラッグストアや歯科医院の受付で購入できます。
■デンタルフロス
虫歯予防をしたい患者さんや歯周病予防をしたい30代~40代の方はデンタルフロスを併用するようにしましょう。歯と歯の間は歯ブラシで磨けません。
■歯間ブラシ
少し歯茎が痩せてきた50代~の患者さんはデンタルフロスよりも歯間ブラシを使いましょう。歯間ブラシはヘッドの大きさでサイズが分かれているのでご自身に合ったサイズを購入してください。
■舌ブラシ
口臭で悩んでいる方は舌の上にプラークが付着している可能性があります。これを舌苔と呼び、舌苔の除去には舌ブラしが効果的です。
■洗口剤
歯周病対策にも虫歯対策にも洗口剤を併用するのは効果的です。時間がなくてあまり歯磨きの時間がないときには洗口剤で口元をリフレッシュさせましょう。