子どもを虫歯にさせないおやつの食べ方ってある?
目次
虫歯を気にして全く与えない、というのもかわいそうですし、どうしたらいいのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、おやつと虫歯との関係、虫歯になりにくいおやつの与え方のポイントなどについてご紹介します。
おやつと虫歯との関係

甘いものを食べると虫歯になりやすい、これは本当です。ですが、甘いものをたくさん食べたからと言って絶対に虫歯になるわけではなく、それには様々な条件が関わっています。
具体的には、甘いおやつでも、どんなものを食べるか、そしてどのような食べ方をするか、によって虫歯のリスクは大きく変わってきます。
虫歯になりやすいおやつってどんなもの?
虫歯のリスクが高いおやつをリスク別に見ていきましょう。
◆虫歯リスク(大)
虫歯のリスクが高いのは、糖分が多く、お口の中に長く残ったり、歯にくっつきやすかったりするものです。
(例)あめ、キャラメル、ソフトキャンディ、グミ、ヌガー、チョコレート、ジュース、炭酸飲料、清涼飲料水、スポーツドリンク、チューブタイプのアイス
◆虫歯リスク(中)
次のようなものはやや危険度が高いので、やはり注意が必要です。
(例)ケーキ、クッキー、ビスケット、ウエハース、カステラ、あんこ、ゼリー、砂糖入りヨーグルト、アイスクリーム
◆虫歯リスク(低)
甘くないおやつは上のものに比べるとむし歯のリスクは低めです。
ただし、炭水化物は糖質を含み、虫歯リスクゼロではないため、だらだらと食べるのは良くありません。
(例)スナック、せんべい、おにぎり、フライドポテト、乳製品、果物
だらだら食べは虫歯リスクを大きく高めます
口の中に糖分が入ってくると、口内の細菌が繁殖し、歯垢となって歯の表面にくっつきます。そうすると、その中に含まれる虫歯菌が糖分をエサにして酸を作り出します。
酸は歯の表面からカルシウムなどのミネラルを徐々に溶かしてしまいますので、それが続くといずれ虫歯になってしまいます。
ですが、通常は、食時中や食後に分泌される唾液によって口内を洗浄すると同時に、酸によって溶かされた歯の表面を唾液中のミネラルが修復しますので、簡単に虫歯になることはありません。
しかし、もしそこで、糖分がずっと口内にとどまり続けてしまうと、歯の表面で絶え間なく酸が発生することになってしまい、歯の表面が溶け出すだけになって歯に穴が開く「虫歯」の状態になってしまいます。
虫歯にさせないおやつの食べ方
お子さんを虫歯にさせないためには、次のようなことに気を付けてみましょう。
◆食事はきちんと食べさせましょう
食事をまともに食べないと、お腹が空いておやつでお腹を満たすことになってしまいます。そのため食事はしっかりと食べるようにしましょう。
◆リスクの高いお菓子はなるべく避けましょう
飴やキャラメル、ソフトキャンディをしょっちゅう口にする、清涼飲料水をだらだらと飲み続ける、といった行為はかなり虫歯の危険度を高めます。そのため、このようなおやつはなるべく控えるようにしましょう。
スポーツ時や暑い時期には熱中症対策としてスポーツドリンクを摂ることが多くなりますが、スポーツドリンクは糖分が多く虫歯のリスクが高いため、それだけ飲むということは避け、水や麦茶なども飲むようにしましょう。
◆時間を決めて食べましょう
だらだらと食べる習慣はむし歯リスクを高めますので、時間を決めて短時間で食べ終わるようにしましょう。
◆夕食後甘いものを食べるのはなるべく控えましょう
寝ている間には唾液の分泌が低下し、虫歯ができやすくなります。
歯磨きをしても磨き残しはどうしても出ますので、唾液で口の中が十分に中和されない状態で眠ってしまうと、磨き残しの部分から虫歯ができる恐れがあります。
そのため、夕食後に甘いものを食べるのは避けるようにしましょう。